地デジの受信に関するお話です。

とあるお客様のケース。

 同じ部屋に設置してある地デジ対応液晶テレビでは普通に地デジを受信できているのに、パソコンに内蔵の地デジチューナーではまったく受信できない。どうして???

 今回のケースは一般的な集合住宅の一室で、特別変わったケースではありませんでした。

 室内に設けられた一般的なアンテナ線の差込口からケーブルを延ばし、ブースターなしの単純なアンテナ分配器によって2分配。
 地デジ対応の液晶テレビでは普通に映るが、パソコンに内蔵の地デジチューナーではまったく電波を拾わない。

・パソコン自体は事前にパワーデポ店内にて視聴確認済み
・B-CASカードは正しい向きで確実にセットされている
・地デジチューナーのアンテナ差込口は3波共用で1箇所しかない
・デバイスマネージャーで正しい認識を確認
・念のため、ソフトウェア自体をアンインストール&再インストール
・お客様のお住まいの郵便番号で地域設定も確認
・受信方式の可能性も考慮し、CATVバススルーも含み受信設定
・分配器をやめて、壁から直にケーブルを直結を試す

それでもまったく受信しないんです。

電波が弱いのかな?
ちょっと高額だけれどブースターを導入しなくてはならないのかな?
とも思ったりしました。

でも、「ある事」をしたら普通に受信可能になりました。
もちろん2分配器を経由しての受信もOKになりました。

ある事とは・・・

アンテナ線も含め結束バンドで束ねていたパソコン周りのケーブルをバラし、アンテナ線を独立させた。

これだけで受信可能になったんです。

 私もプロとして、「もっと早く気づけ」って話で反省しておりますが、
思いのほかパソコン周りの電源ケーブルやその他ケーブル類から出るノイズは高いという事を再認識させられました。
勉強になりました、○○様ありがとうございました。

結論:アンテナ線は他のケーブル類と一緒に束ねてはいけません。

 この結果から考えるに、他にもUSBケーブルなども「実はノイズによってスピードが低下していた」って話もあるかもしれません。

 理論上可能性はあるだろうなぁと思っている方は多いかもしれませんが、体感するケースは少ないと思います。こんな事があったという事例を踏まえ、一度ケーブル周りを見直してみるのもいいかもしれませんね。


人気ブログランキングへ ブログパーツ