普及価格帯のBluetoothヘッドセット（ヘッドフォン）の多くは
「通話のみ対応で音楽やワンセグの音声に対応していません」
3,000円前後の製品のほとんどは「通話専用」です。

それはな～んでかっ？

　それはプロファイルと言われるBluetooth特有の通信の規格というか「お約束事」が色々ございまして、どれに対応するBluetoothヘッドセットなのか？って事により、「通話のみ」だったり「音楽まで聞けちゃったり」という違いになってゆくのです。

　これはお手持ちのケータイやスマホが「どのプロファイルに対応するか？」という確認と、お使いになりたいBluetoothヘッドセットが「どのプロファイルに対応するか？」の確認が必要であり、双方が合致する組み合わせでなくてはならないのです。

まず、一般的な「通話のみ」対応のBluetoothヘッドセットについて

HSPというプロファイルに対応する必要があります。これはBluetooth搭載ヘッドセットと通信するためのプロファイルで、モノラル音声の受信だけではなく、マイクで双方向通信します。
いわゆる「通話」に対応します。通話のみ対応です。


HFPというプロファイルに対応する必要があります。これは車内やヘッドセットでハンズフリー通話を実現するためのプロファイルで、HSPの機能に加え、通信の発信・着信機能を持ちます。
上記HSPは「通話」だけのプロファイルですから、それだけだとヘッドセット側で通話を発信したり着信できないのです。そのためにこの「HFP」というプロファイルが存在します。

この上記２つのプロファイルに対応したケータイやスマホなら、Bluetoothヘッドセットで通話が出来ます。
まぁ、「Bluetooth対応」って書いて売ってるケータイやスマホは、Bluetoothを通話に使いたい訳ですから、上記２つのプロファイルは「常識的に対応します」。※非常識なのも中にはあるかもしれません。

しかしクドイようですが上記のプロファイルだけでは「音楽をステレオで楽しむことが出来ません」

音楽＆通話対応のBluetoothヘッドセットについて

A2DPの登場です。このプロファイルは音声をヘッドセットに伝送するためのプロファイルですが、前述のHSP/HFPと異なり、
ステレオ音声・高音質となります。



AVRCPとはAV機器のリモコン機能を実現するためのプロファイルです。

A2DPとAVRCPに対応したBluetoothヘッドセットと、同じく対応したケータイやスマホの組み合わせならば、ヘッドセットを用いて通話も出来るし音楽も聞けるしワンセグの音声だって聞こえるんです。音楽を聴きながら通話の待ち受けをすることだって可能です。


例えば、Logitec社製のLBT-MPHP04Aシリーズなんかはオススメ












なんでオススメかっていうと、
私の持ってるメディアス（N-04C）に対応するからです

ってのは冗談（いや対応します）にしても、SC-02BもSC-02Cも対応するし、SO-01BもSO-01Cも対応します。T-01Cだって使えますよって全部ドコモのスマホですけどね（笑
その他の機器もかなり対応するんじゃないかな？
Logitecさんの対応表とにらめっこして、ご自身のケータイやスマホの対応確認をしてください。

便利な対応検索システムはコチラ

　あと最後、念の為に書いておきますが、音楽が楽しめるヘッドセットは、基本的にみ～んな著作権保護技術（SCMS-T）対応になっています。
　これは単純明快な話で、著作権保護技術（SCMS-T）に対応していないヘッドセットでは、携帯電話のワンセグ放送や著作権の発生している音楽コンテンツを受信することができないように定められているからです。
　お使いのケータイやスマホがSCMS-T方式のコンテンツ保護に対応しているかどうかは、そっちに付属の取扱説明書をご覧くださいとしか言いようがありません。まぁ、対応確認して大丈夫なものは基本的に大丈夫ですけどね。


という事で、
「どうして通話には使えるのに音楽は聞けないんだ！」
という疑問とか、
「これ欲しいんだけど音楽とか聴けるのかなぁ？」
という不安を解消する助けになったら幸いです。

そして！

こういうことはきちんと頭に叩き込んでくださいね、うちのスタッフゥ～！


※参考：Logitec社Webサイト、ウィキペディア「Bluetooth」


水木＠青デポ







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