以前は容量が少ない上に値段も高く安易にSSDへ交換できませんでしたが、最近は256GBや512GBでも安くなりHDDからSSDへ交換される方が増えてきてます。
SSDへ入れ替える際に、Windowsを再インストール(リカバリ)をするのが一番良いのですが、環境の再構築やソフトの再インストールなどが多い方は1日が潰れてしまいます。
そのため特殊なソフトや機械を使いWindowsごと環境やソフトなどすべてをコピー(クローン)を取る方も多いです。
しかしその際に注意が必要です!
先日実際にあったことですが、昔買った64GBのCドライブに使っていたSSDを256GBの容量の大きいSSDへ交換する依頼を受けました。256GBのSSDへWindowsごとすべてをコピーし、OSを起動させようとしたら「Windowsがありません」的なメッセージ(英文で)が出て起動できませんでした。
コピーが失敗したのかと思いSSDの中のデータを見ると、問題なくデータは全てコピーされていました。
(´・ω・) ?????
↑本当にこんな状態でした
そして「あること」に気が付き、原因が判明しました。
コピーしたSSDに本来あるはずのブート領域が無いのです。
ブート領域を簡単に説明すると領域内にブートセクタというものがあり、どのデバイスの、どのパーティションのシステムを起動させるか記載されたものです。
ディスクの管理を見ると、一般的なパソコンででは下記の図のようにCドライブがあるHDDに容量の少ないパーティションが作られ、「システムで予約済み」などと書かれたブート領域が作られます。
しかし、トラブルが起きたSSDにはCドライブのみで、この領域がありませんでした。
元のSSDをつなぎ直してWindowsを起動させたところ、ブート領域が別のHDDに領域が取られているイレギュラーな設定がされていました。
※後日お客様に確認したら、以前自分でリカバリーしたことがあるって話でしたので、その際に設定を間違ったと思われます。
通常はCドライブと同じHDDにあり、ブートセクタには「同じデバイス」の「隣のパーティション」って感じに記載されているので、HDDをコピーしても同じ内容で起動できるので問題ないです。
しかし、今回は別のHDDに領域があったためにSSDの型番や容量が変わりブートセクタ情報と一致せず、結果的に「Windowsがありません」って感じのエラーが出ている状態でした。
解決するにはブート領域内のブートセクタを書き換えるか、新たにSSDにブートセクタを作る方法が考えられました。
今回は修復ディスクからコマンドプロンプトを起動し、SSDにブートセクタを作る方法を行い無事起動しました。
同様のトラブルでお困りの方は今回の記事を参考にしてみてください。
尚、作業自体はシステムを弄る内容なので自己責任で行ってください。
難しそうなら当店でSSD化のサポートを行っていますのでご相談ください。
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