USBメモリー、「ちゃんと動くから大丈夫」と思っていませんか?

■知っておきたい「書き換え寿命」

USBメモリーの中身は「フラッシュメモリー」という仕組みでできています。
これは「電気的にデータを書き換える」ことで情報を保存していますが、
書き換えできる回数には限界があります。

一般的に、安価なUSBメモリーだと 1,000回前後の書き換えが目安。
同じ場所に何度もデータを保存・削除していると、その部分が“摩耗”していきます。
イメージで言うと、鉛筆で何度も同じ紙を消して書き直すようなもの。

■ 意外と多い「物理的な破損」

USBメモリーって、小さくて軽いぶん折れやすいんですよね。
特にノートパソコンに差したままの状態で机の上を片付けたり、
うっかり手を引っかけたり…。

コネクタ部分がグラグラしていたり、認識が不安定な場合は要注意。

■ 使わなくても壊れる? 放置による“自然消滅”リスク

「大事な写真を入れてタンスにしまっておいたのに、何年か後に読めなくなった…」
そんな話、実は珍しくありません。

メーカーや品質にもよりますが、
安全に保存できる期間はおおむね3〜5年程度と言われています。
つまり「バックアップしたから安心!」ではなく、
時々中身をチェックすることが大事!

■ 寿命をのばすためのポイント

頻繁な書き換えを避ける
 常に使うデータはパソコン内やクラウドに保存!

差しっぱなしにしない
 熱や振動で劣化・破損が進むので、使わない時は抜いておく!

バックアップを複数持つ
 USBひとつだけに頼らず、外付けHDDやクラウドにもコピー!
 もちろんUSBメモリー2本に同じデータを入れるのもOK!

定期的に中身を確認
 年に一度は、ちゃんと開けるか・壊れていないかチェック!

特性を理解して便利に使いましょう。